こんにちは、櫻木です。
エレキバイオリンの独学から紆余曲折を経て、現在はアコースティックバイオリンを購入してバイオリン教室に通っております。
こちらの記事で独学時代に色々とバイオリン用品を買っていたことを書いておりましたが、今回はこれは買ってよかった・買わなくてもよかったと思ったバイオリン用品について書いていきたいと思います。
目次
買ってよかったもの
バイオリン独学中に「これは買ってよかった!」と思ったものは以下になります。
- バイオリンフレットシール
- ナイロン弦
- 値段が高めのバイオリンミュート
- チューナーメトロノーム
- 譜面台
- グリップ矯正ガイド
それぞれ買って良かった理由を書いていきますね。
バイオリンフレットシール

私にとっては、なんと言ってもバイオリンフレットシールが個人的に買っておいてよかったバイオリングッズ不動のNo.1です。
わかっています…!ノンフレットの楽器になんでフレット状のシール貼るんだよお前って言われてしまうのは理解しています!
バイオリン教室に通っている方なら、最初に3~4つくらい先生が目印を貼ってくださると思うのですが、独学の場合は目印を貼りたければ自分で貼るわけです。そしてこの目印がずれにずれまくってたら楽しく弾くことができないまま独学をやめる確率が上がってしまうと思うのです。
独学をやめてバイオリン教室に行こうと思う分には良いと思うのですが、独学しか選択肢がなくバイオリンの練習自体をこの時点で諦めてしまうとしたら、それはとても勿体ないくらいバイオリン練習は楽しいのでこんなところで躓くくらいなら悩まずに指板シールをべたーっと貼ってしまえばいいと思います!
音程を取る時にシールに頼ってしまうのでは?
指板シールを貼ることが心配な人の中には、音を取る際に指板シールに頼ってしまい自分の耳でちゃんと音を取れなくなるのではないか、指板シールの方に目が行ってしまい楽譜を目で追うことの妨げにならないかと懸念されている方が多いのではないかと思います。
これは自分も心配していて、実際に指板シールを貼ってみたところその通りになりました(なるんかい)
貼ったばかりの頃は指板シールばかり見てしまって楽譜を目で追うのがおろそかになってしまったり、逆に楽譜の方を見て指板シールを見ないとどんどん音が外れていってしまい、また指板シールをガン見する…という繰り返しでした。
しかし練習を続けるうちに、
- 目で楽譜を追わないと弾けないくらい音符や記号がいっぱい出てくる
- 弦をおさえる間隔を指が覚えてきて、指板シールをみなくても大体音程が合ってくる
- 逆にフレットシール通りの場所をおさえるとちょっと音程がずれてる気がしてくる
というように、『指板シールを見ていては弾くのに支障が出る』+『意外と指板シールでおさえる位置って信用できない』という状態になり、いつからか自然と指板シールを見ずに耳で音程を合わせるようになりました。
その頃には左手がおさえる間隔を勝手に覚えていて、指板シールから目を離していても大体音程が合っており、あとは聞いた瞬間に微調整をするという感じになっていました。
練習に慣れてくると「あれ?この音シール通りにおさえるとちょっと高くない?」と耳で気づく余裕も出てきます。したがって、最初のうちは指板シールを貼ってでもガンガン練習して感覚を掴み、慣れてきたら目は楽譜に耳は音に集中するというふうに練習すれば、指板シールをべたーっと貼ってしまっても問題ないのではないかな?と個人的には思っています。
おすすめは少し高めのフレットシール
そんなわけで、フレットシールをものすごく推したいのですが安いフレットシールはあまりおすすめできません…
というのも、最初に1000円くらいで買ったフレットシールが貼った最初の頃は良かったんですけども材質が「THE 紙!」という感じだったのが良くなかったのか練習していたらすぐに汗でボロっとしてきてしまいました…しかも張替えようにも剥がしづらくて難儀しました;;
その後「いくら安くてもすぐボロボロになったり張り替えづらいのはもう嫌だな」と思い、もう少しお高いツルツルした素材のフレットシールに変えたらとても快適になりました。
ボロボロになる度に貼り替えると結局お金も手間もかかるので、ちょっとお高めですが最初から丈夫な素材のフレットシールを買うことをおすすめします。
【追記】
最近「フレットシール 位置」で検索して来てくださる方が増えているようなので念の為の追記しておきます!
上記のURLのフレットシールの場合、バイオリンのナット(上駒)があって、その下の指板が始まるところにシールの上端をピッタリ合わせて貼ったところ、音がずれることなく使えています(私もシールを買った当初、貼り始めの位置が説明されておらずどこから貼ればよいのか悩みました)
ナイロン弦
これは私が買ったエレキバイオリンに張られていた弦がスチール弦だったので、ナイロン源を購入していました。
最初の慣れないうちは本当にバイオリンがキーキー鳴っており、スチール弦の金属っぽい音と相まってかなり不快だったのですが、ナイロン弦に変えると音が柔らかくなってちょっと不快感がおさまりましたw
ナイロン弦は最初はノーブランドの安いものを使っていましたが、その後は先生のすすめでドミナント(Dominant)を使うようになりました。購入もこれまた先生が教えてくれた弦専門の通販ショップI love Strings.で購入しました。
セールだとドミナントのE,A,D,G線セットが定価から70%OFFの2,689円で買えてしまうので、セールになってないかなぁ…とちょくちょくチェックしています(セールしてないときでもAmazonより若干安く済む気がしてます!)
値段が高めのバイオリンミュート
バイオリンミュートだけは、コストを惜しまず最初からお高めのものを買ったほうが幸せになれるということに気づいたのが遅すぎました…
ゴム製、金属製のお安いものを買って使ったものの、ほぼ消音効果を感じされず、最終的に金属+ゴム製のミュートに落ち着きました。
使っているのはMAGI(マジ) PIANISSIMOというバイオリンミュートで、磁石式のミュートを駒に巻き付けて使うタイプのものです。
この製品の何がいいかというと、消音効果が結構ある上に駒に巻きつけて使うタイプなので、駒の上に載せるタイプのものと違って視界が邪魔されないんですよね!
特に私は移弦の際に隣の弦を弾いてしまったり、うまく弦が捉えられてなくて弓が滑ってしまったりするので弦と弓が接する面がきっちり目で見られるという点に満足しています。
チューナーメトロノーム
これは先生にすすめられて購入しましたが、そもそもなぜ持ってなかったのかおかしいくらい使ってます。
チューナーもメトロノームもスマホアプリでカバーできますが、やはりちゃんとしたチューナーとメトロノームが一体になったものだとチューニングもやりやすいですし、練習もメトロノームをさっと出して使えるのですごく便利になりました。
使っているのは先生と同じもので、ヤマハ(YAMAHA)チューナーメトロノーム TDM-700Gです。
すごく直感的に操作できますし、スマホアプリと比べるととてもチューニングしやすくなりました。
譜面台
これも先生のすすめで買いました(買う前は机に楽譜を置いてやってました…)
使っているのはKC キョーリツ 譜面台 軽量スチール製 折りたたみ式 MS-200J/BK ブラック (ソフトケース付属)で、1400円程度のものです。
たまに持ち運びをすることがあるので軽いものを選んだのですが、バイオリン教本を2冊置くとちょっとフラフラしてしまいます。
自宅でしか使わないのであればもっと重量のあるお高めなものを買うほうがおすすめです。値段関係なく、譜面台は無いよりある方が絶対練習が捗るなぁと思います。
グリップ矯正ガイド
グリップガイドはいくつか試しましたが、弓を持つ手の形が気になる人にはぜひ使ってみて欲しいです!
私は2つ使っているのですが、人によっては手に合わなかったりするので購入の時は慎重に検討したほうが良いです。
ボウ・ホールド・バディ Bow Hold Buddy
ボウ・ホールド・バディはナメクジの形をしたグリップ矯正ガイドです。
小指を置く位置と人差し指を置く位置が明確に決まるので安定して弓を握ることができます。
もう1つ同様の製品でカエルの形をしたものがあるのですが表面がゴツゴツしていて使いづらいというレビューがあったため、私は表面が滑らかそうなナメクジを使っています。
使ってみると小指も丸くなるし人差し指も力がかけやすく、弾いた時の音が全然違う!と感動していました。バイオリン教室で右手が崩れてくると先生が注意してくださいますが、家で1人で練習しているとなかなかチェックしづらいので、ボウ・ホールド・バディのおかげで自宅での練習がかなり気楽になりました。
ただ手の大きさによって合わない場合があるという点と、取り付けるためにフロッグ(毛箱)を外さないといけない点、結構大きくてバイオリンケースに収まりが悪くなるところが難点かな?と思っています。
ボウ・メイト Bow Mate + ピンキー・ホールド PinkyHold
ピンキー・ホールドは小指の矯正グッズです。
(取り扱いがだいぶ少なくなって今は楽天で買うしかなさげですかね…)
私の悪い癖で小指がつっぱって常に反ってしまっていたのですが、これを使った瞬間から小指が丸くなりました…取り付けも簡単で何よりお安いのでこれは個人的に価格に対しての効果に本当に満足できました。
ボウ・メイトは人差し指のグリップをサポートしてくれるグッズです。
溝に人差し指を置くことで弓がグリップしやすくなります。
この2つを写真のように合わせて使えば、ボウ・ホールド・バディのように右手全体の矯正ができ、しかも2つとも好きな位置に動かせるので手のサイズに関係なく使えます。フロッグを外さず取り付けができるので、邪魔な時はサッと取れるところも気に入っています。
ただ、ボウ・メイトとピンキー・ホールドをどの位置に置くかは自分で決めないといけないところが難しい点です。
私は自分でうまく場所を決められなかったので、先生に「こんなものを買ってみたんですがちょうどいい感じに調整してもらったりできませんでしょうか…」と恐る恐るお願いしたところ、先生が「えっ!?なにこれ?こんなものがあるの?なるほどちょっと持ってみて?これくらいかな…」とノリノリで調整してくださいました。感謝です!
買わなくてよかったもの
次は買わなくてよかったと思っているバイオリン用品について書きます。
値段の安いバイオリンミュート
これはもう本当に買って損をしたものになります…消音効果がほぼなかったり、消音効果があるんだけど足りなかったりといった状況でした。
まあ安いからそんなに損ではないんですけども、近くに楽器店がなく通販で買っている手前、やっと届いたと思ってつけてみたら使い物にならなかった時の残念感がすごいです。
安いものを何度も買って失敗するよりは、最初からちゃんとしたものを買うのが良いなぁとしみじみ思いました。
ボーイング矯正ガイド
最初のうちは弓を真っ直ぐひくことが出来ず、駒の方に寄っていってしまったり弓が斜めになってしまったりしていました。
そんな時、とても気になったのがボーイング矯正ガイドです。

透明なアーチに弓を入れて弾くと強制的にまっすぐ弓を弾くことになるという優れものです。オンラインショップのレビューを見ても「すぐに効果があった」という言葉が目立ち、とても欲しくてですね。
しかし一方で「幅が狭すぎて弓を寝かせるような弾き方は無理」「弓が当たるので傷つかないか心配」という声もあり、これは買わないほうがいいのか、でも透明で見やすいし取り付けるところもシリコンでバイオリン傷つかないようになってるしぜひ使ってみたいけどな…と悩んだ結果「悩むなら買ってしまえ!」と思って購入しました。
買って早速つけてみたら、そもそもエレキバイオリンのボディが半分欠けているタイプには取り付けられなかったというオチ…
もう自分のうっかりさにびっくりしました…つけたらどうなるのか買う前に気づきなさいよとセルフツッコミです。
その後アコースティックバイオリンに乗り換えた時に「ついに使えるぞ!」と思って嬉々として使ってみたのですが、やはり弓を寝かせて弾いたり元弓で弾く練習をしたりするとガイドに弓がゴツゴツ当たってしまい逆に練習の邪魔になってしまいました。
しかし、まっすぐ弾くのが苦手だったG線D線についてはスケールの練習で何度か使うことでコツを掴む助けにはなったかなという感想です。
結局数回使って現在は使っておらずで、元を取るほどは使えず少し勿体ないことをしたなという気持ちでおります(苦笑)
自分のうっかりさのせいで残念な使用感になってしまいましたが、もしこれが指板シールと共に練習開始時から使えていれば弾き始めたばかりですぐ弓が斜めになってきていた頃の練習が短縮できたのではないかなと思います。もし買うなら練習初期が断然おすすめです。
まとめ:独学をサポートしてくれるバイオリン用品万歳!
以上、実際に購入したことのあるバイオリン用品で買ってよかったもの、買わなくてよかったものについて書きました。
特に独学で質問できる人も居ないと、練習用グッズひとつ買うだけでも延々と悩んでしまいますよね。自分も悩みつつ買わずに自分で粘ってみたり、買ってみて良かったり失敗したりの繰り返しでしたが、結局どんな練習用グッズを買うにしても以下の4点を気をつければ大丈夫かと思います。
- レビューが低すぎないか
- 自分の直したい箇所・不安を払拭したい箇所に効果がありそうか
- 癖を直したり不安を解消するために、その価格を払うのが妥当だと感じるか
- 矯正グッズは補助輪。いつかは外すものだと頭にいれておく
独学で不安があって練習を続けられなくなるくらいであれば、練習を補助してくれるグッズを検索してレビューとにらめっこし、効果とコストのバランスが良さそうなものを試してみるのがよいと思います。
そしてできるだけ早く補助輪を外せるよう練習に励めばよいのです!
…などと偉そうなことを言いつつ、まだフレットシール貼ったままの私です;;
いつか補助輪をはずせるように毎日練習を続けていきたいと思います!
